毎年正月3日は学生の頃からの古い友人との新年会。
今年は僕のお気に入りの町屋居酒屋「桃屋 高瀬川船入」に行った。
高瀬川は京都と伏見を結ぶ運河でかつては物流の手段として重要な役割を担っていた。舟入とは荷の積み下ろしや方向転換のための入江のこと。
現在は史跡として保存されている「一之船入」以外は残っていない。
桃屋はこの一之船入に面した町屋。
船着場であった水面ぎりぎりの半地下の部屋や坂本龍馬が遊んだと言われる小部屋など町屋をそのまま使った京都の歴史を感じさせるレトロな店づくりと、居酒屋メニューながら本格的な京風の味付けで地方からの友人を連れてくると100%喜ばれる。
今回は新年会ということで飲み放題付きの宴会コース(5500円)をチョイス。
前菜はあん肝、赤い近江こんにゃく、蕪煮。あっさりとした京都のおばんざいでスタート。
造り三種は旬の寒ぶりと鯛、サーモン。新鮮です。
はまちの幽庵焼き。細工をしたはじかみと素揚げした稲穂が添えられてちょっと高級感がある。この稲穂食べてみると香ばしくてつまみによろし。
ローストビーフとカイワレのサラダに串揚げ。串揚げは桃屋の看板メニューの一つででなかなか美味。ソース、塩、ポン酢と用意してあるが僕はポン酢がおすすめ。
メインは鶏とゴボウの味噌鍋。ボリュームたっぷり。
一味、七味は隠れた京都名物で数種類用意してある。特に試してみたいのはこれ。
「日本一辛い黄金一味」
普通唐辛子は赤や青が普通だがこれは「黄金」と呼ばれる珍しい黄色の唐辛子が使われている。
赤唐辛子の10倍の辛味で文字どおり日本一辛い。調子に乗ってかけ過ぎると唇が腫れる感覚に襲われるw
〆は根深飯。「根深ってなに?」と元調理師の友人に聞くと「ネギ」のことらしい。
質量とも大人の宴会にぴったりなコースに飲み放題付きで5500円は大満足と思う。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02