台湾旅行2日目。昨日の疲れもなんのその。朝9時には忠烈祠の衛兵交代式の見学へ。
忠烈祠(ちゅうれっし)とは、台湾の殉職した兵士や国家に貢献した人たちを祀る慰霊堂。
ガイドさんは「日本の靖国神社に当たる」と説明していたが、靖国と違い政府の管理下にあるので、特定の宗教色は感じません。
これが、忠烈祠を護る衛兵。
衛兵になるのは簡単なことではありません。
軍から選抜され身長体重などの厳格な規格をパスし、さらに厳しい訓練を積んだ者。つまり兵士の中でもエリート中のエリートのみがなれます。
衛兵に選ばれることは、一家の誉れ。台湾女性にとって彼らと交際することは超勝ち組の印なのだそうです。
重い銃剣を携え黙々と一糸乱れぬ行進は見もの。
衛兵交代式は一時間ごとに行われます。特に午前9時に行われる式が一番見ごたえがあるそうです。
衛兵が交代したあとは大殿を見学できます。
ちょうど柱を塗り替える工事の最中でしたが極彩色でなんとも鮮やか!
忠烈祠には主に戦死した兵士が祀られているわけですが、台湾における戦争というと中国共産党との内戦はもちろん、日本統治時代の抗日戦も含まれるわけです。
そこへ観光に来ているのが、中国人と日本人ばかりというのも考えてみれば不思議な光景でした。
これから台湾を訪れる方達には、忠烈祠がそういう歴史的に重い場所であることを知っていただき、マナー違反が無いよう気を付けていただきたいと思います。
忠烈祠を後に、次は故宮博物院。
もともと故宮博物院は北京の紫禁城内にあった清朝の美術品などを一般公開したのが始まり。
第二次世界大戦中、蒋介石が戦火を逃れるためそれらを運び出し、まわりまわって約60万点がここ台北に持ち込まれました。
故宮博物院の建物は、宝物のあった紫禁城を模しています。
館内は撮影が禁止されていたので写真はありませんが、広さと膨大な展示品に圧倒されます。
もちろん有名な「翠玉白菜」や「肉形石」も見てきましたよ。ガイドブックの写真ではさぞ大きなものかと想像してましたが手の平に乗るくらいの小さなもので、逆にその精巧さに目を惹かれました。それにしても何故よりによって白菜や豚の角煮を作ろうと思ったんでしょうね?まぁいいか。
夏休み中ということもあり、館内は観光客で満員。ガイドの説明でお互いの声が聞こえなくなるため、5人以上のグループはヘッドセット着用が義務付けられてました。すごいなぁと思う反面、そもそも美術館や博物館といったところは静かな物というイメージがあったので意外でしたね。
話はそれますが、ここでも観光客の大半が中国人と日本人。
ガイドさん曰く「日本人たくさんでも静か、中国人少なくてもうるさい」と苦々しい顔をしてました。さらに「タバコ吸ったまま入ろうとしたり、綺麗な床につばを吐く信じられない!」とご立腹。確かに禁煙場所でタバコに火をつけ激しく注意されているのを目にし、マナーの悪さを実感する場面もありました。
かつてバブルの頃の日本人も同じように揶揄されたことがあったと記憶しています。今はそんなこと無いと思いたいですが「旅の恥はかき捨て」には気を付けたいですね。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02