熊本きたモン!(←いいたかっただけ)
2018年遅めの夏休み。今年は熊本にやってきました!
九州へは別府・由布院への旅行以来4年ぶり。昨年来、身内の不幸などバタバタが続いたので今回は予定を詰め込まずゆっくりとした旅行にしました。
京都から熊本へは新幹線で。直通は無いものの新大阪で乗り換えれば約3時間半で行けます。随分と近くなったものです。
ホテルに荷物を預け、さっそく熊本城見学へ。
愛媛や高知もそうですが、路面電車のある町っていいですよね。
全区間170円とリーズナブル。市内観光なら一日乗車券(500円)を買えば更にお得。
京都も路面電車(チンチン電車)の復活を!って話があるそうですが、現在の観光客の多さを考えれば混乱しか生まなさそうな気がします。なかなか難しそう。
「市役所前」で下車したらもう眼の前。
みゆき橋を渡ると築城主「加藤清正公」の銅像が。
熊本城は1607年に築城し400年の歴史があります。
熊本市民の誰もが心の拠り所とする名城なのですが・・・。
いきなりショッキングな風景。
2016年4月に起きた熊本地震の傷跡が生々しく目に飛び込んできました。
参考URL→熊本地震による熊本城の被害と復旧 | 文化遺産の世界
気を取り直して入城、とその前に。
城彩苑でちょっと休憩。
参考URL→桜の馬場 城彩苑
城彩苑は桜の馬場に位置し、熊本の食文化や歴史を発信する観光施設。
食事処や土産物屋が立ち並ぶほか、ミュージアムや総合観光案内所もあります。
ちょっと遅めの昼食は熊本ラーメン。
豚骨ベースに焦がしにんにくの香りがウマー!!
と言いたいところですが、いかにも観光地のラーメンて感じでした(察し)。
本意気の熊本ラーメンが食べたければ他を当たったほうが良さそうです。
さて、腹ごしらえが済んだところで、総合観光案内所へ目を向けると「ボランティアガイド」の文字が。
たまたま待ち時間無しですぐ行けるということでお願いすることにしました。
「くまもとよかとこ案内人」の文字が頼もしい赤いポロシャツを着た男性がガイドさん。
あとで同じくボランティアガイドをしている熊本の友人に聞くと、どうやら大ベテランの方のようで「ラッキーでしたね」と言われました。
参考URL→観光ボランティアガイド くまもとよかとこ案内人の会
ニュース等で知っての通り、現在熊本城は熊本地震の被害から復興している真っ最中。
見学ルートも内堀より中には入ることが出来ず外廻りの見学コース(約60分)のみでした。
西大手櫓門。左右に桜の木が植えられており春には多くの人でごった返す場所だそうです。
震災があったのも4月。もし昼間の地震だったら大変なことになっていただろうとおっしゃってました。
右から大天守、小天守。左にあるのが「三の天守」と呼ばれる宇土櫓。
実は大小の天守は明治初期、西南の役で焼失しており現在のものは昭和35年に復元されたものだそうです。
宇土櫓は加藤清正の時代に作られたものが現存していると言われています。宇土櫓が最初に作られた元々の天守ではないかと言われており、櫓という名前ではあるものの、その大きさも高知城の天守閣ほどある立派なものです。
皮肉なことではありますが、もっとも古い建造物が最も被害が少ないというのは、当時の築城技術の高さを物語っているようで興味深いですね。
戌亥櫓を支える石垣も崩れていたのですが、何故か隅の石だけ残り一本足で倒壊を逃れていました。ガイドさんは「真偽は定かではないですが、重心が四隅にかかるように設計されていたのでは?」とおっしゃってました。
震災による石垣の被害は大きく、全壊は全体の一割になります。部分崩壊やズレ膨らみはその2倍にものぼり、それらはすべて解体し積み直す必要があるそうです。
解体した石垣は元の位置がわかるよう、一つ一つにナンバーが記してあり整然と保管してありました。なんと、これらすべてを元の位置に積み直すのだとか。
想像するだけで気の遠くなる話ですね。
「武者返し」と呼ばれる高さ約20mもある石垣。
石垣は西南の役による攻撃や、明治時代に記録されている地震(M6.3)により過去にも一部が倒壊したそうです。
その当時の修復は明治政府軍が行ったそうで、今回崩れた多くはその時のものではないかと言われていました。これまた清正公の時代の建築技術の凄さがわかるエピソードです。
そして現在、最も間近で見れる天守の姿がこれ
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マジンガーZが飛び出してきそうな要塞感が凄まじいですが、着々と復旧は進んでいるようです。
石垣を含めた完全な修復には数十年単位の時間が必要です。それまで待たずとも、天守が完成した頃にまた一度見に来れたら良いなと思っています。
その時まで遠く京都の地から応援しています!
がまだせ!熊本
みんなで応援しましょう!
参考URL→復興城主 | 【公式】熊本城
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2018/08/25