京都というとあまりにも高級な京料理のイメージが強すぎて、普段から味の薄い和食ばっかり食べてると思われがちなのだがもちろんそんなことはない。
今や全国区の「餃子の王将」やこってりラーメンの「天下一品」は京都が発祥の地。中華料理だって大好きなのだ。
最近では中国人シェフによる本場の味を再現した本格的な中国料理店も増えてきた。
「伯楽家常菜(はくらくかじょうさい)」は二人の中国人シェフによる本格的なチャイニーズレストランでありつつ、2017年版ミシュランガイドでビブグルマンを獲得したコスパの良いお店。
以前は円町にあったそうだが数年前に白梅町に移転してきた。
賑やかな白梅町駅周辺から一歩離れた住宅街のわかりにくい立地ながら平日でも予約が必要な人気店だ。
中華料理は夫婦ふたりで単品オーダーすると量が多すぎていろんな料理が楽しめないのでコース料理が良い。
いつも僕達が注文するのは3800円の「福」コース。
もちろんもっと高いコースも有るのだが、コスパが良いので一番安いコースでも十分満足できる。
「福」コースは7品+デザート。
前菜は4種。スパイスの利いた牛スネ肉、しっかりした食感のクラゲが印象的。
熱々の小籠包。たっぷりのスープが口に広がる。
大根と蟹身のスープ。
大根とカニの組み合わせって意外だけど小さく切った大根は冬瓜のような食感で面白い。
味付けはあっさりめ。台湾料理にイメージが近いと思っていたら、どうやらシェフの一人が台湾出身の方のようだ。
酸白菜と蒸し豚肉の土鍋仕立て。
グツグツと煮立った状態で運ばれてきた。
酸白菜とは、中華風の漬物。豚肉と白菜の組み合わせの鍋は珍しくないが、水キムチに似たほのかな酸味と八角の香りが効いて薬膳鍋風なのが面白い。
カイラン菜の強火炒め。
夏に訪れたときは空芯菜だった。
カイラン菜も茎がアスパラガスのような甘みと食感で非常に美味。
メインディッシュは牡蠣の湯引き。
写真ではわかりにくいが、驚くほど大粒でしっかりとした食感。
伯楽家オリジナルのソースが牡蠣の香りを引き立てている。見た目醤油のようだが魚醤をベースにしている気がする。
〆はホタテのすり身と白菜のとろみそば。
二人で一つかと思ったら一鉢づつ運ばれてきた。
いい加減お腹いっぱいだったので、ここに来て食べられるか心配だったが細麺かつあっさりしたスープでスルッとお腹に収まった。恐るべし。
デザートは杏仁豆腐(またはマンゴープリン)。
今日も美味しかったです。ごちそうさま。
名物の香酥鶏(シャンスージー:中華風ローストチキン)はコースには含まれていない。
次回は友人を誘って訪れたときにぜひ注文してみたい。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02