加賀屋にチェックインを済ませ、夕食まで時間があるので、周辺の温泉街を散策してみました。
加賀屋のある和倉温泉は、1200年の歴史があります。
「和倉」はもともと「涌く浦」と呼ばれた海の入江の温泉。傷ついた白鷺が足をつけて傷を癒やしてるところを漁師が不思議に思い源泉を発見したのが始まりと伝えられています。
1600年代に加賀藩の前田氏によって源泉周辺が埋め立てられ、現在の温泉街の原型が出来ました。
写真はシラサギ伝説をモチーフにした湯壷。加賀屋の真前の「湯元」にあります。
泉質は無色透明のナトリウム・カルシウム塩化物泉で、飲むと塩っぱく海に湧いた温泉というのが頷けます。
和倉の温泉街の名所には七福神の像が1つずつ置かれています。これはシラサギ像と同じ湯元にある恵比寿様(出世の神様です。いっぱい拝みましたw)
部屋から見える目の前の海は七尾西湾の和倉港。ちょうど台風が東日本を通った日で時折雨が降っていましたが、波は静か。
妻が楽しみにしていた辻口博啓美術館 「ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュ」は七尾港のすぐ近くにあります。
僕は甘いモノに興味が無いので知りませんでしたが、辻口氏は有名なパティシエで、NHKの朝ドラ「まれ」の製菓指導や登場するスイーツの監修をしていた方だそうです。
そういえば「まれ」って能登半島が舞台だったんですね。見てませんでした(;・∀・)
辻口氏のご実家は七尾市で和菓子屋を営んでられたそうで(現在はありません)地元愛は格別のようです。
美術館と言われる部分はひと部屋で、展示物もたくさんあるわけではありません。併設されるカフェの待ち時間を潰すのにちょうどいい感じ。
持ち帰りできるスイーツも売ってます。塩バウムおみやげに買いました。
和倉温泉には外湯もあります。「総湯」という名の施設は町民によって組織された和倉温泉合資会社が経営しています。町営の浴場というのはよく聞きますが、ちょっと珍しいですね。
無料の足湯でほっこり。
和倉は温泉街と言ってもいわゆる歓楽街的なものが無く、少し寂しくも感じるのですが、その分加賀屋をはじめとした高級志向の旅館が揃っていて日々の疲れをゆっくり癒やすのが正しい楽しみ方のようです。
さて、日も傾いてきたので宿に戻ってお湯と食事を楽しみます。
ご予約はこちら>>和倉温泉 加賀屋(じゃらん)
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02