a-ki blog

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テキストコンテンツの3類型を使い分ける

友人のayanさんが、テキストコンテンツの性質と文章の時制の関係について面白い考察を書かれています。

レビュー記事は過去形、情報サイトは現在形。サイトコンテンツを時制で考える | ayan's style

とても興味深い内容です。

僕にはコンテンツを時制で分類するという発想が無くて初めてツイートで目にしたときは衝撃的でした。

この記事を読んだ方々の反応を見ていると、それぞれに自分流にコンテンツ使い分けをされている方も多いようです。

僕も僕なりにコンテンツの使い分けをしていますが、ちょうどayanさんが省略された「フロー情報とストック情報」に関連することなので僕の方法論もまとめてみようと思います。

※以下に書かれる用語や分類は僕が独自に定義しているものです。業界の一般常識と乖離しているかもしれませんのであしからず。

さて、

僕の場合、テキストコンテンツに落とし込む情報は、その性質によってざっくりと2つに分類しています。

フロー情報ストック情報です。

  • フロー情報とは時間の経過とともに価値が逓減する情報。
  • ストック情報とは時間の経過に影響を受けにくい情報です。

どちらがいい悪いではなく、それぞれに適した表現法(コンテンツの形態)がありますので、うまく使い分けることが大事です。

テキストコンテンツを表現する形態は大きく分けて、

  • 単ページ完結で記事の追加更新が可能なブログ型
  • 複数のページから成り、論旨で構造化される完結型

の2つに分かれます。

この二つをフロー情報、ストック情報という観点から見ると

  • ブログ形→フロー情報もストック情報も表現可能
  • 完結型→ストック情報のみ表現可能

となります。

完結型は複数のページが互いに補完する関係にあるため、情報の価値が変化するフロー情報を扱ったり、無計画にページの追加をすると全体の論旨が破綻する可能性があります。基本的にはストック情報のみを扱い全体の構成を考えた上で記事を企画します。

知識を体系的にまとめることから内容的には論文型と言い換えた方がイメージしやすいかもしれないですね。

逆にブログ型はフロー、ストックいずれの情報も扱えるのですが、それぞれに分類すると

  • フロー情報を扱うニュース型
  • ストック情報を扱うコラム型

と分けることができます。

ニュース型はその名の通りニュースや日記、レビュー、体験談など、ayanさんの仰る過去形で語られるコンテンツです。

コラム型はストック情報であるため時制的には現在形で語られます。完結型(論文型)と違って単ページで独立しているため記事の追加も可能です。

ここまでを表にまとめますと

ストック情報 フロー情報
ブログ型 コラム型 ニュース型
完結型 論文型

となり、執筆の難易度で考えると

ニュース型

コラム型

論文型

の順で高度になります。(難易度が高いというより単に手間がかかるといったほうが良いかもしれませんが)

さて、ayanさんの元記事に戻って文章の時制を意識することはまずニュース型からコラム型へのキャズムを超えるのに有効な考え方だと思います。それができればコラム型から論文型へは企画や設計の手順の話になるのでまた別の思考が必要です。

繰り返しますが、どれが良い悪いという話ではありません。

最近「漏れ無く、重複なく」というフレーズを良く耳にしますね。

論文型はテーマを広く網羅するのに有効ですが、それでも漏れ落ちる豆知識のようなものを表現するにはコラム型が向いていますし、最新の情報を欲するユーザーにニュース型コンテンツは有用です。

僕は3つのタイプすべてを一つのサイト内に持つことで「漏れ無く、重複なく」が実現できるのではないかと考えています。

それぞれの表現方法の特性を理解し使いこなすことが情報サイト構築において大事なのです。

==
余談ですが。

最初から大規模な情報サイトの構築は難しいですが、ブログからのステップアップにミニサイトを作ってみることは良い経験になります。

ちょうど今月、1月23日(土)にミニサイト制作に関するセミナーがあります。
有料のセミナーですが、講師はミニサイト作成職人(自称)の和田亜希子氏(WADA-blog(わだぶろぐ)
僕もオンライン視聴で参加予定です。
ご興味のある方は参加して損はないと思いますよ。
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