高知旅行の2日間、昼食に使ったのはひろめ市場。
京都ではちょっと見たことがない、異文化空間でした。
ひろめ市場は高知城から徒歩数分の場所にある高知の特産品(主に食品)を扱う私設市場。
「ひろめ」の意味は土佐藩の家老、深尾弘人蕃顕(ひろめ・しげあき)の屋敷跡にあることから名づけられたのだそうです。
飲食店も多く出店していて、中はさながら巨大なフードコートのようになっていて、席を確保したら好きな店の料理を持ち寄って飲み食いできます。
食べたあとの食器はそのまま置いておけばスタッフが片づけてくれます。よくできたシステム。
ちなみにこれは午後3時ごろ。
観光客、地元客入り乱れて満席状態です。
さすが高知といいますかビールやチューハイを傾けている人もたくさんいます。
しかし、昼間っからみんな普通に飲んでて冷静に見るとすごい光景ですね。
こんなの近所にあったら、絶対ダメ人間になる自信あるわw
高知県民といえば酒豪が多いイメージで、さぞたくさん飲むのだろうと思いきや、新潟はともかく東京や大阪より少ない第4位。
出典:1人あたりの酒類の総消費量の都道府県ランキング – 都道府県格付研究所
ただし飲酒に伴う費用(飲酒代及びこれに伴う料理代。飲酒を目的とした諸会費も含む)は断トツの1位だそうです。
出典:飲酒費用 [ 2012年第一位 高知県 ]|新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
データの信ぴょう性はよくわかりませんが、皿鉢料理が女性も一緒に飲めるようにと工夫されたものだといわれるように、みんなで楽しく飲むのが大好きな県民性なのはよくわかります。
と、それはともかく。
高知といえば「藁焼きのカツオのたたき」
豪快に炎を上げているのは、グルメ番組でもよく紹介される明神丸というお店。
尿酸値あがるわ~。
藁焼きの香ばしい香りはスーパーの冷凍物とは全く別次元。
焼きたてをまだほんのり温かさが残るうちに塩で食べるのが最高ですね!
同じカツオのたたきでもこちらは「ハランボ」
いわゆる腹身の部分。背に比べて身が少なく売り切れ御免の部位です。
こちらも高知名物「ウツボのから揚げ」とくれば。。。
生ビール!生ビール!
明るいうちからごめんなさい!ごめんなさい!
この日は高知初日で、実は次の日(旅行最終日)も帰りの列車の時刻ギリギリまでここで飲み食いしてました(;・∀・)
翌日はさくっと高知の観光を終え、ここに着くなり名店「安兵衛」で餃子を発注。
安兵衛では注文を聞いてから餃子を包むのが特長。当然時間がかかるので先に注文しておくのが常識なのだとか。
お盆明けでヒマだとおっしゃってましたが、この時の待ち時間は「20~30分」でした。
待ってる間に「やいろ亭」をロックオン!
カツオのたたきは明神丸が有名ですが、地元民のおススメはこの「やいろ亭」。
明神丸と比べると赤身が鮮やかで肉厚。
ただし価格もちょっとお高め1250円(他店平均は600~700円)
レアな感じがたまらんです。
カツオのたたきの起源は、土佐藩主山内一豊が食中毒防止のためカツオの生食を禁じたのを領民が反発し表面を焼いて「これは刺身ではない!」と言い張ったのが始まりだとか。(諸説あります)
なかなか「いごっそう」なエピソードですね。
参考リンク:鰹のタタキ – Wikipedia
これくらいレアな方が本来のカツオのたたきなのかも。
さらにタレたたきもオーダー。2日間でどれだけカツオを食していることでしょうw
こちらは鯨串(鯨カツ)
そういえば侍ジャイアンツの主人公、番場蛮(ばんばばん)は土佐高知の出身で、お父さんは捕鯨漁師という設定でしたね(←どうでもいい情報)
そうこうしているうちに安兵衛の餃子が焼き上がってきました。
皮は薄くパリパリで中は野菜たっぷりでジューシー。味は意外とあっさり。これは何個でもいけそうです。
ひろめ市場はフードコート形式なので好きな店から好きな料理を運んでこれます。
ほろ酔い加減でふらふらと肴を物色。
こちらはその名もまさに珍味堂。
京都では、なかなか口にできない珍しい肴がいっぱいでした。
ウツボのタタキ。淡白な白身です。
クジラの刃たたき。
僕らはまだ給食にクジラが出てきた世代なのでなんとも懐かしい味です。
極め付きは「亀の手」
うへっ、さすがにこれはグロテスク。
見た目は本当に亀の足みたいですが分類上は甲殻類。フジツボの仲間だそうです。
皮をむくと白い身が出てきて、これがカニとエビを合わせたような濃厚な味で病みつきになりそう。
==
すっかり出来上がってタイムアップ。帰りの時間が迫ってきました。
ゆっくり温泉に入って、おいしいものいっぱい食べて大満足の3日間でした。
四国旅行記はこれにておしまい。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02