別府からバスで移動。
鶴見岳、由布岳のふもとを通り、車窓から青々とした高原を眺めながら小一時間。
いよいよ由布院へ到着です。
さて、本日のお宿は日の春旅館。
大正時代から続く老舗旅館です。
由布院の街のちょうど真ん中あたりにあリます。
館内は和風ながらレトロモダン。
売店など余計なものはなく、ロビーも最低限のスペース。代わりにだれでも利用できる落ち着いた雰囲気の談話室が用意してあります。
若いけど笑顔の素敵な仲居さんに導かれて部屋へ。
純和風で広い客室。
客室は11室しかなく、ここに来るまで他のお客さんと殆ど顔を合わせませんでした。
浴衣に着替えて早速お風呂へ。
日の春旅館には大浴場(露天風呂)の他に家族風呂が用意してあります。
「空き」表示の時はいつでも利用できて内側から鍵がかけられるので家族だけで気兼ねなくくつろげます。
家族風呂には露天風呂(2つ)と檜風呂(1つ)の2種類あります。
露天風呂は家族だけで入るには十分すぎる湯量。
敷き詰められた細かい小砂利が足の裏に心地よいです。
こちらは檜風呂。微かに檜の香りがして落ち着きます。
由布院のお湯は無色透明の単純泉。別府に比べて柔らかいお湯です。
写真はないですが、大浴場は、かつて千人風呂と呼ばれた広々とした露天風呂が自慢。
街の中心部にあるため周りの景色を眺めながら・・・というわけにはいきませんが、宿泊客が少なく混みあうこともないので、とても静かで開放的な気分に浸れます。
お風呂の後は夕食。
由布院の宿はどれもハズレがないと言われています。
その中から日の春旅館を選んだのは、手頃な予算で食事が良さそうだったから。
夕食は個室で、懐石料理。期待値上がりまくりです。
先附は枝豆豆腐と蛸のやわらか煮。
椀物は蕎麦。焼き目を付けた鱧が香ばしい。
そういえば、九州は蕎麦かうどんかどっちが主流なんだろう?聞こうと思って忘れてた。
向附はお作り三種。こちらのお醤油はさほど甘すぎず。
仲居さんが「お醤油にかぼすを絞っても美味しいですよ」と教えてくれた。
ほんとに美味しい!早く聞いておけばよかった。
地鶏鍋。少し甘目だけど関西のすき焼きとも少し違うあっさりした味つけ。
焼き目の入った玉ねぎが絶品。
鮎の塩焼き。肉付きの良い背中が食べやすいよう手前になっているのは気遣い。
これまた大分らしくかぼすが添えてある。
揚げ物は鯛の大葉巻き。
メインは黒毛和牛の塩麹焼き。柔らかくて旨みたっぷりです。
こちらもかぼすが大活躍。
お酒もすすんで、お腹もいっぱい。
デザートもしっかりいただき。大満足の夕食でした。
部屋に戻り、もう一度露天風呂で体を温め、やわらかいお布団で溶けるように眠りました。
おやすみなさい。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02