京都には桜の名所が数多くありますが、観光ガイドにもあまり掲載されない隠れた桜の名所がまだまだあるのです。
日蓮宗八本山の一つ西龍華・具足山 本山 立本寺もそのひとつ。
立本寺は西陣の下町にあり、ふだんは観光客など訪れることなどほとんどない静かなお寺です。
境内には児童公園があり地元の人々の憩いの場として昔から親しまれています。
実は僕の実家もこの近くで、小さい頃は公園で日がな一日遊びまわり、また小学校への通学路として思い出深い場所であります。
児童公園の中にひっそりと立つ鐘楼堂。しかし、肝心の釣鐘がありません。
戦時中の鉄不足で、軍需品として接収されて以来いまだ復元されていません。
現在、平成25年の大覚大僧正650遠忌にむけて復元を発願中なのだそうです。
本堂の前にたくさんの桜。まだ七分咲でしたが十分に見応えがあります。
今週中には満開になりそうですね。
本堂の向かって右手に、ひときわ目立つ見事な垂れ桜。
奥に見える紅しだれが咲くのはもう少し先のよう。
鬼子母神をお祀りする刹堂。地元では北野の鬼子母神さんと呼ばれています。
住職の努力の賜物か?最近では行事のたびに観光客が訪れるようになりました。
たまに道を聞かれるのですが「たてもとでら はどこですか?」とか「りっぽんじ は・・・」とか、まともに名前を呼ばれることは滅多にありません。
「立本寺」と書いて「りゅうほんじ」と読みます。
ぜひぜひお見知りおきを。
まぁ、でもね。
いつまでも地元民だけの静かなお花見スポットであって欲しいという気持ちも多少有るのですけれどね。。。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02