上七軒とは京都にある花街の一つ。起源が室町時代にさかのぼる日本最古の花街といわれるところ。
そんな歴史と京都情緒たっぷりの場所が、実は僕の家からは徒歩圏内だったりします。
「北野をどり」はその上七軒の芸妓はん、舞妓はんが日ごろの芸の研鑽を発表する年に一度の一大イベント。
いくら近いとはいえ一般庶民である僕なんぞは縁の無い世界なのだけど「ただ券があるから」と誘われたのでいそいそと出かけていきました。
京都には5つの花街がありそれぞれにこのような「をどり」があります。
上七軒のそれは規模や華やかさで他に一歩引けをとるものの芸のレベルは一番なのだとか。
歌舞練場2階にはお茶席があり芸妓さんがお茶を点ててくれる。
部屋に入った瞬間にそこは異空間。
なんかもう、とてつもなく妖艶です!
と、いってもすべての人が芸妓さんにお茶を点ててもらえるわけではなく、多くは裏から運ばれたお茶をいただくわけですが、僕は席が良かったのか目の前で点ててもらったものを舞妓さんが運んできてくれました。
京都はお茶で有名だけど和菓子も超ハイレベル!
上七軒の中にも「老松(おいまつ)」という和菓子の老舗があります。
甘い物が苦手な僕もペロリといただけました。食べ終わった後このお皿は半紙に包んで持って帰ることが出来ます。
歌舞練場の舞台は決して広くは無いけれど、歴史を感じさせるなんとも言え無い趣があります。ちなみに映画「舞妓Haaaan!!! 」のラストシーンのロケ地にもなりました。
上演中は撮影禁止で残念ながら写真は無いのですが、演目は
- 舞踊劇「龍神の嫁」
- 純舞踊「舞扇京芝居」
- 上七軒夜曲
の三部構成。
日本舞踊自体が初めてだったのですが、しなやかでいて力強く、男女や役柄を表現する演技力などすごく奥の深いものですね。
御年80歳の御大が舞う「月形半平太」には年齢や性別を超越した芸そのものの美しさがありましたよ。
フィナーレの「上七軒夜曲」では総勢20人超の芸妓、舞妓さんがそろい踏み!圧巻でした。
上演時間は1時間半ほどで、飽きることなく楽しめました。
一度行きたいと思っていたのですが、今年こそ行こう!と決意を新たに。 (2009.08.26 上七軒ビアガーデン 行ってきました!)
参考URL:
- 上七軒歌舞会ホームページ
- うどん・そば 京・北野上七軒 ふた葉(来年も誘ってください。ありがとうございました!)
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02