銀閣寺方面から哲学の道を南に歩いてほど無く、東側に法然院への参道が見えてきます。
茅葺屋根の落ち着いた佇まいの山門です。「不許葷辛酒肉入山門」ときざまれた石碑がいかめしい。
ちなみに「不許葷辛酒肉入山門」とは肉やお酒、五葷(ニンニクやニラなどの香味野菜)を食べたものはふさわしくないので入ってはいけないということ。
こんなところで紅葉が眺められるのかと思いながら山門をくぐると観光客が皆こちらを向いて一様にカメラや携帯を構えています。
何事かと振り返ると・・・。
出た。これですね。
数寄屋造りの山門とベストマッチの見事な紅葉です。
山門をくぐると両脇にある「白砂壇(びゃくさだん)」と呼ばれる白い盛砂の上にも紅葉の図柄が描かれています。
この白砂壇は水を表していてここを通ることで心身を清める意味があるのだとか。
法然院は浄土宗の開祖法然上人が鎌倉時代に開いた歴史ある草庵で、谷崎潤一郎らの文豪、知識人のお墓があることでも有名です。
観光地にある有名な寺院にしては落ち着いた、というよりむしろひっそりとしています。
拝観料も無料です。静かな京都を楽しみたい方におすすめです。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02