「ネットクチコミは本当に広告効果があるのか?」を考えさせられた。
そもそもネットクチコミは「広告」なのだろうか?
ブログって書いている人間が思うほど力がないのだろうか?
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この本はネットでクチコミを起こし広告効果を期待する企業のマーケティング担当者が読むべき本だ。ブログやホームページを運営をしている人間がを読むとなんとも微妙な気持ちになると思う。
特にアフィリエイトに取り組んで(少なくとも真面目に)win-win-winの関係を目指している人は読むと心が揺れる。
広告が広告足りうる条件は大きく二つある。
1.効果が測定できること
2.広告内容がコントロールできること。
ネットクチコミはこの二つを満たしていない。
よしんばリンクを通して物やサービスが売れ売上アップに貢献したとしても、それは企業にとって多くのチャネルの1つであり、それほど重きを置くに値しないかもしれない。
昨年のビリーズ・ブート・キャンプのブームにしても、テレビ、新聞などいわゆる4マスが取り上げなければこれほど大きな話題にはなり得なかった。いくらネットの中で騒ごうとそれは「コップの中の嵐」に過ぎないのかもしれない。
ブロガー向けのイベントも増え、イベント翌日には多くのレポートがアップされる。しかし数日後には何事もなかったように次の話題へと興味が移る。それはイベントを主催する企業にとってもブロガーにとっても良いことなのだろうか
でも、そのことを一度直視した方が良いと思う。
ネットの力はそれに関わる人たちが思うほど大きくはなく、絶望するほど小さくはない。
また、ネットの可能性は小さくないが過信してはいけない。
それはネットで何かをしようとするすべての人が心のどこかに置いておかなければいけないことだと思う。
- 執筆者: a-ki
- 最終更新日: 2019/02/02
コメント
紹介ありがとうございます。
おっしゃるとおり、
> ネットの力はそれに関わる人たちが思うほど大きくはなく、絶望するほど小さくはない。
なのだと思います。
悲しいことに、ブログをろくに書いてもいないような人たちが、ブログを商売にしてたりするんですよね。
ぼくもブログを書く人が増えることによって、企業と消費者はいい関係を築いていけるようになると信じているので、きちんと正していければと思います。
僕はネットのクチコミは、リアルタイムで価値を見出すのではなくて、後から見たときにも価値が失われていないかが重要かと思っています。
だから、イベントにブロガーを呼んでもあんまり意味がないような・・・。でも、定番商品を狙っているならクチコミを狙うのもありかな?
>河野さん
コメントありがとうございます。
本の感想をブログに書いたら30分で著者本人からコメントをいただけるってそれだけでもネットってすごいですよね(笑)
企業のためにブログやサイト運営をしようとは思いませんが「利用するなら上手に利用してくれ」という気持ちは少しあります。まだまだ始まったばかりの手法なのでこれからどうなっていくのか注目しています。
>ストリバさん
リアルの口コミは時間が経てば忘れ去られるけど、ネット上ではずっと残っていくというのが大きな違いですよね。
この本にも書いてありますが、ブロガーを呼ぶイベントも広告ではなく広報の一環と考えればありかなと思います。
私のネットクチコミの1つは、その商品にまつわる“ノイズ”を増やすことにあります。
あと、今、最も興味があるのは、ネットクチコミとリアルクチコミを融合(統合?)利用させることができるのか、ということです。
>ヒカルさん
そんなヒカルさんにぜひこの本をオススメw
いや、マジで。